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イサベルのお家プロジェクト物語③~火と水の夫婦・リビングルームをアクティベート〜


イサベルのリビングルームプロジェクトのお話をする前に、もう少し詳しく陰陽論についてお話してみます。

(イメージ・実際の家とは異なります。)

前々回の「イサベルのお家プロジェクト物語1」でも触れたとおり、陰陽論では地球を含めた宇宙のありとあらゆるものの中には、陰と陽という二つの相反するエネルギーが流れていると考えられています。陰陽エネルギーは絶妙なバランスを保ちながら共存しています。

John Bellaimey という宗教研究者が作ったこのユーチューブのビデオを見ると、陰陽論がたったの4分で簡単に理解することができるのでぜひご覧ください。

更に、陰陽エネルギーは5つのエレメント、 木・火・土・金・水 に分類されます。これを陰陽五行説といいます。

それぞれのエレメントには対応する色、素材、また性質があり、これらエレメントがお互いを活かしあいながら・あるいは牽制しあいながら影響を与え合っています。

例えば、以下のサイクルは「相生の関係」を表しています。

木は火を燃やし、

火は土を耕し、

土は金を生み、

金は水を作り、

水は木を育てる

生産的に物事がまわり、人間関係もスムーズという状態です。

一方、以下のサイクルは「相克の関係」をあらわしています。

木は土の養分を吸い、

土は水を塞き止め、

水は火を消し、

火は金を溶かし、

金(斧)は木を切り倒す

物事がうまく進まず、人間関係もなかなか難しく感じる状態です。

私のコンサルテーションは、住人であるご自身・ご家族だけでなく・現在の家やインテリアなどのエレメントをまずお伝えすることから始まります。

そして、どのようにご家族間でエネルギーサイクルが回っているか・滞っているかをお話します。もしうまくいっていないことがあったとしたら、それをどううまく回るようにするかを・あるいは、今良い状態だけどもっと良くするにはどうしたら良いかを、インテリアの色や素材・配置を駆使して家の中で良い気が巡るような家作りのご提案をします。 また、どのようにお互いが関われば良いのかを学んでいただけるので、 お家プロジェクトを通して結果的に家庭内でのコミュニケーションも改善されて円満な家族関係を築くことができるようになります。

前置きが長かったですが、さて本題です。

コンサルテーション初日、イサベルと旦那さんには「もしかしたらお互い、コミュニケーションが難しいと感じることがあるかもしれないですね」と話しました。なぜなら、イサベルのエレメントは火・旦那さんは水で、まったく正反対の質をしていたからです。

イサベルはこのリビングルームが嫌いでした。

「この部屋の特に何が嫌いですか?」と彼女に聞いたら、

「この黒いソファーが嫌いなの。」と彼女は答えました。

これに続いて旦那さんが言いました。「僕はこのソファー好きだけど、買い換えても良いと思っているよ。」

(ちなみに、水のエレメントの色は黒です。火のエレメントのイサベルが、水のエレメントを司る黒に不快感を感じるのも不思議ではありません。)

以前も言いましたが、イサベルの家は陽よりも陰のエネルギーのほうが多い状態でした。

黒いソファー、暗い色味のクッションカバー、黒い棚、、、、それらすべては陰の質を持っています。そればかりか、旦那さんも水で陰です。

恐らく、この家は旦那さんにとっては大変心地よい状態であったことでしょう。でもイサベルにとってはそうではありませんでした。

私たちがしなくてはいけないこととは、旦那さんだけでなくイサベルにとっても心地よい中間点を見出して快適空間を作っていくことでした。

陽のエネルギーをもっと取り込んで、イサベルの火のエネルギーも元気になるように、この相反する水と火のエネルギーにバランスをもたらさねばなりません。以下が私が提案したことです。

1)ソファーの配置換え(廊下を向くような置き方ではなく、窓を向いて開放的な感じを楽しめるように)

2)茶色いクッションを、暖色系のクッション(ピンク)に換える

3)暖色系のラグ(ピンク~オレンジ)を加える

4)観葉植物と生け花を置く

5)ステレオを二階の寝室から持ってくる

6)二人が好きな物をディスプレイ

7)フロアランプを置く

これらの7項目は、イサベルが押さえ込んでいた自分のエネルギーを活性化させるために提案したものです。

この家が「活力」を吹き込む必要があったのです、、、全ての工程が終わったとき、本当にそれが戻ってきました。

私はイサベルに聞きました。「この黒いソファー、今はどう思う?まだ嫌い?」

するとイサベルは答えました。「いいえ、むしろ今は好きだわ。黒とピンクのコントラストが素敵だし、すごく幸せな気分になる。」

確かにイサベルは嬉しそう、そして旦那さんも嬉しそうにしていました。

この日 を境に、イサベルは自分自身の世界と旦那さんの世界を調和させる大切さを学び始めました。

これは、単なるお家プロジェクトではなく、彼女自身が自分と繋がり・夫・子供・母親・兄弟、そして友人たちとの関係を見直し良くして行く壮大なプロジェクトと発展していきます。


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