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ケース#1かずよさん、自宅宮殿化の巻


私が初めてかずよさんのお宅を訪問し、寝室見て感じたことが、「整然としているんだけど、なんか淋しい?冷たい感じ」でした。

(かずよさんの感想はコチラ

ドアを開けてすぐそこに鏡があるのと、

真ん中で、妙にドーンと佇んでいるスタンドライトも気になるし、、、

家具がきっちり横並びになりすぎてる(?)のも気になるし、、、

極めつけは

ベッドの真向かいにドデーン!と置いてある、愛猫ゴーちゃんのトイレ!!!(しかも砂を拾うスコップが剥き出し)

朝目覚めて最初に目にするのがこの風景では、ちょっと。。。どころか、だいぶ淋しい感じがしませんか😵

そこで、家具の配置を色々と変えて、もっと暖かみある心地良いスペースになるようコーディネートしてみたんですね。

ゴーちゃんのトイレはベッド向かいでなく、横に移動させ観葉植物で上手に隠し、ベッドからは見えないようにしました。(写真手前の観葉植物がそれ。)

代わりにタンスを置いて、そこに好きなものを飾って。(カレンダーは壁から外しました。)

妙に存在感のあったスタンドライトを部屋の隅移動。

正面にあった鏡付きの化粧台は壁側に移動させ、代わりに小さいテーブルを置いて、その上に丸いライトと観葉植物、好きな本を。

リビングに置いていラグを、ベッドサイドに置いて暖かみを演出。

元々家にある物だけを使ってコーディネートする。。。置き場所を変えるだけで気の流れが変わる。。。。ということが良くわかる例ですね!

お家でマッサージサロンを御経営されているというかずよさんのお宅は、ほぼ完全に「お客様のため」だけに作られたスペースで、かずよさん自身がゆっくり過ごす配慮がどこにも感じられないお部屋の作りでした。。。

きっとお客様思いでサービス精神の旺盛な方なんだろうな、という印象を受けました。

お客様にくつろいでもらいたい、気分良く帰ってもらいたい。。。っていうかずよさんの思いが、かずよさんのお家から伝わってきましたが、肝心のご本人の心地よさは??。。。

でも。お家って、まずは自分が一番くつろげる場所であるべきですよね?

そこに住む自分が、その場所の主であり、全てをコントロールすることができ、

自分好みの家具や色を使って、自分好みのお家に作っていく。。。

自分の好きなものに囲まれて生活できる空間を、私は「素敵空間」って呼んでいます。

そして素敵空間ってまさに、「宮殿」のようなもんですよね?

まあ、こんなゴージャスにはいかないにしても。

素敵空間「宮殿」に住むべき主、つまりお客様のことを、私はしばしば「姫様」と呼びます。

かずよさんの宮殿は、姫である自分のためではなく、そこを訪れる彼女の客人を喜ばすことを優先に作られている場所でした。

姫なのに、執事のように身を粉にして働いている、いつも働きっぱなしでゆっくり優雅にお茶を飲む時間もない。。。。

せめて寝るときくらいは仕事のことは忘れましょうよ。(という意味で、カレンダーは寝室から排除しました。。。)

一人で寝室にいるときぐらいは姫様でいてもいいじゃありませんか!

姫が目覚めた時に最初に見るものが、「猫ちゃんトイレ」でいいはずがありません。

(すると、「あ、掃除しなきゃ」というマインドが無意識に働いてしまいます。朝のとっぱちからw)

寝室は一番プライベートな場所でもあるので逆にコントロールしやすく、「宮殿化」しやすい場所でもあり、効果が見えるのが早い場所です。

かずよさんのケースは極端な例かもしれませんが、

こうやって自分のための宮殿のはずが、いつの間にか他の人のための場所に成り代わってしまっているお家が結構多いのも事実です(特にお家でビジネスをされている人など)。

かくいう私でもまだ、自分の本当に理想とする宮殿を作る過程にいます。

「お家宮殿化」は1日にしてできるものではありません。

まず、自分が一番心地いいと思う物や色・素材、またその置き方などを、時間をかけて色々試す必要があります。

でも、それでいいと思うんです。じっくり時間をかけて、本当に自分が居心地の良い場所を作っていく。その過程を楽しむ。

それが、私がコーディネーターとしてお手伝いできることだと思います。

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